イベントレポート

「オルタナティブデータ分析チャレンジ2025」第2次審査会レポート

【日付】2025年6月7日(土)
【会場】学術総合センター内 一橋大学千代田キャンパス第2講義室

審査会の概要

オルタナティブデータチャレンジ2025の第2次審査会が、6月7日に一橋大学千代田キャンパスにて開催されました。
本コンテストでは、マクロボンド社の提供データ(株価指標、マクロ指標、オルタナティブデータ)等を使用し、1つの被説明(目的)変数をよく予測する統計モデル、または機械学習による学習器を本チャレンジ参加チームの皆さんに構築していただきました。
そして、リーズナブルな問題設定のもと一定の予測精度を達成していたデータ分析を実施した10組を第1次審査で選抜し、詳細な内容を報告していただく第2次審査会を行っていただきました。
第1次審査を経て選ばれた10チームとそれぞれの発表題目は以下の通りになります。

チーム発表テーマ
久保幸平 (同志社大)極端な市場変動に対して頑健な生成モデルの提案
陳、鳥海渓、永積輝(TMEC、東大、早稲田大)消費者感情を用いた業種ファクター分析
石原啓基、清水翔(一橋大)マクロボンド社センチメント指標による株式非流動性予測
中田新大センチメント指数を活用したVIXの予測
佐野明日香、渡邉麻央 (同志社大)欠損値補完とL1正則化に基づく株価予測
小中祐希、北脇琉乃進、諸岡愛海(同志社大)TOPIX小売週次騰落率の予測とSHAPによる解釈
堀口泰生、大森天、平林花梨(同志社大)SARIMAXによる消費者物価指数予測モデルの提案
岡部瑚々乃、小澤勇輝、横川樹里(同志社大)タイムラグと欠損値を考慮した完全失業率の予測
永峯暢之、札場寛之、井田健二郎、伊藤優真、中島佳樹(一橋大)MacromillWeeklyIndexを使ったファンド資金フロー予想
飯塚凌多、永嶋恵海子(法政大)ウェーブレットとオルタナティブデータを活用したLSTMによる円ドル為替レートの週次予測

2次審査に進出したファイナリストの皆様


厳正なる審査の結果、
優秀賞2作品、奨励賞1作品が選ばれました。

優秀賞
「極端な市場変動に対して頑健な生成モデルの提案」
・久保 幸平(同志社大学大学院)

「センチメント指数を活用したVIX予測」
・中田 新大

奨励賞
「TOPIX小売週次騰落率の予測とSHAPによる解釈」
・小中 祐希、諸岡 愛海、北脇 琉乃進(同志社大学)

 
受賞者の皆様
 

審査委員長談

今年の参加チームはとてもレベルが高く、各チームともデータから新たな価値を引き出すための独創的な工夫がみられ、とても興味深いデータ分析の結果がそろった印象です。
そのため、最終審査は大変難航いたしましたが、うれしい悲鳴でもありました。
今回の分析チャレンジで得られた新しい知見が、本邦のオルタナティブデータの利活用に大きく貢献することを期待しています。

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協力団体
Macrobond Financial AB